ニュージーランドの鳥といえば、一番に思いつくのはキウイでしょうか?
それともすでに絶滅してしまったといわれるモアでしょうか?

どちらも飛べない鳥ですが、実は、ニュージーランドには飛べる鳥、飛べない鳥を問わずたくさんの固有種の鳥が数多く生息しています
固有種の鳥の中には絶滅の危機にさらされている種が複数あり、キウイもそのうちの一種ですが、キウイよりもさらに深刻な状況にある鳥たちがいます
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ニュージーランドといえば!の鳥Kiwi。5種いるうちの4種が絶滅の恐れのある危急種(VU)カテゴリーに指定されています。

マウントクックに旅行した際に目にしたケア(ミヤマオウム)
このケアも人間の乱獲によって大幅に個体数を減らし、キウイよりも危険度の高い絶滅危惧種(EN)として指定されています。
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ミルフォードサウンドへの道中でも、バスが停まって人が集まっているところへ自分から現れて、車のゴムを引きちぎったり人の靴紐を引っ張ったりと、人を恐れず間近まで来てくれたケアたち
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人懐っこいしケアの方から近寄ってきますが、触ったり食べ物をあげたりはせずに見守ってください

ケアと違って、一般の人が目にする機会が無いほど絶滅の危機にさらされている鳥たちもいます
ニュージーランドで国を挙げて繁殖活動が行われている、カカポ(フクロウオウム)とタカヘです。
Kakapo
カカポ 絶滅の危険のある種の中でも一番深刻な近絶滅種(CR)に指定されている
Takahe
タカヘ ケアと同じく絶滅危惧種(EN)に指定されている

どちらも飛べない鳥で、人間や人間の持ち込んだ動物が原因で数を減らしました
かつて一度は絶滅したとみられていましたが、生き残っていた少数が保護されて、今では限られた保護区でのみ生息しています。
精力的な繁殖活動の甲斐あって最近は数が増えてきてはいますが、それでもカカポは205匹(2021年3月)、タカヘは445匹(2020年10月)と、危機的な状況を脱するには至っていません。
※カカポやタカヘなどの保護活動や最新の状況については、DOC(ニュージーランド自然保護局)のウェブサイトで詳しく読むことができます
Kakapo Recovery Programme
Takahe Recovery Programme

カカポの保護区はニュージーランド沖合の3つ島にあり、手厚く保護されています。
少しでも数が増えていってくれるよう、寄付金の募集がウェブサイトでも行われていますが、カカポのぬいぐるみを購入することでも協力ができるようでしたので、今回妹へのプレゼントに選んでみました
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こちらは、弊社スタッフの中にもファンの多いPauanesiaというギフトショップの手作りのぬいぐるみです
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一体一体色や柄が違うので、私は店舗で選んで購入しましたが、どの子もかわいくてかなり迷ってしまいました
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ぬいぐるみには一匹一匹実在のカカポの名前が付けられていて、足にはぬいぐるみの売り上げから$10がKakapo Recovery Programmeに寄付されることが書かれたタグがつけられています!

ウェブサイトから日本へも発送が可能なようでしたので、気になった方は是非チェックしてみてください
Pauanesia

多くの方がご存知のように、人間の活動によってその種全体が絶滅の危機に瀕している動物は数多くいます
日本でも絶滅危惧種の保護や自然環境の保全への活動は長く続けられていますが、私も少しでも役に立てていけたらいいなぁと思っております